月の光の下に ----■
コレ、好きです!こういうお話好きだな。イスラム教の神学校に通う青年の話。イスラム教圏は怖い人ばっかりなイメージが強かったけど、この映画に出てくる人はみんな素敵。確かに戒律は厳しいのですが、普通の若者のように雑誌を読んだり、先生に服装も注意されたり。そんな先生も実は街中では携帯電話とか使っているごくフツーのおっさんだったり(笑)。国のことを何も知らないと結構カルチャーショックです。
この主人公セイエドがまたボケーっとしている人。地下鉄で出会ったガム売りの少年にあっさり荷物を盗まれるんだけど「あ…盗まれちったよ…」みたいな感じで呆然としてんです(笑)。でもそうは言っても実は執念深くて、この少年をストーキング(笑)するんですけど。そうするうちに、橋の下で生活しているホームレスたちに出会い、いろいろ考えさせられることになります。このホームレスたちがいい人達なんだ。最初は怖いけど。セイエドは、神学校の寮に戻らないでこの橋の下でよく夜を過ごすようになる…。
すごく「今のイスラム」を知ることが出来て面白い。ありのままなのか、これが。へぇ〜。こういう映画はイスラム教国の中ではやっぱり作られなかったようです。だから彼らにとっては斬新な映画なんでしょうね。終わり方がとても好き。映画でも漫画でもなんでも、終わり方ってほんと監督の真のセンスが見えるとこのひとつですよね。これは東京国際映画際で観たのでビデオ化もなにもされていない…はず。もったいない…。もう一度みたいです。