パンズ・ラビリンス ----■
クオリティが丁度良くて絶妙です。私は色々進歩しすぎたCG特殊効果にすでについていけておらず、それらが激しいと、ふっとさめてしまうような…とにかく古臭い美術がすきです。この映画の監督は、その辺を分かっているのでは…。CGもふんだんに使ってますが、なんか、やらしくない程度というか…。
しばらくは、CGに頼りすぎててやんなっちゃうスイッチに人差し指をかけた状態で心配しながら見てしまいましたが…うう〜!良い…。良いな…。テンションの温度とかが。ファンタジーはハイテンションじゃなきゃダメなんて決まりはないんだ。そうだそうだ。
この映画は、スペインのリアルな辛い時代とファンタジーの同時進行で行くのですが、それぞれが繋がってないのに離れすぎない不思議な流れで、登場人物の事情も同時進行、私の足らない脳ではこんがらがってしまいそうなのに、すごくなんかすんなり物語の流れについていけた。なんか、ほんと絶妙なんだよな…。ハラハラもする。ああ〜なんでそこでっ、そーしちゃうとあーなっちゃうじゃん〜〜っというハラハラもちゃんとありで映画的お決まりの面白さもちゃんと入れて、でもしつこくなく…上手く言えません。すごく演出、監督がうまいんだろうなあ…。
暗いファンタジーと聞いてて、結構グロいのでそこはちょっとキツかったですが(ファンタジー方面より、人間世界のグロさが)久しぶりに素敵な映画に出合ったなあ。ラストまでちゃんと見てる側を置いてきぼりにせずに、寂しいのか、嬉しいのか、なんとも複雑な気持ちにさせてくれる。ラストでドカーンときました。ああ、そうなるってことは、そういうことなんだよな、、なんで気づかなかったんだろう…というような。。。う、うう〜(上手く言えない)
主人公の少女オフィリアに色々試練を与える妖精?パンさんの造形が、とても素敵です。CGじゃない時点ですごく嬉しくなった。昔の手作りファンタジー映画を思い出す、ちょっとダサさもある造形。イイ…!!
一番好きなシーンは、あの、晩餐会のような場所にいた、目のないアレ!子どもに見てほしい映画だ!と思いました。まず扉の開け方とか、テーブルとか、食事のうまそぉな感じにはキラキラときめいて、そして…テーブルにじっと座ってるあのお方…子供に見せてトラウマにさせたい!!!!そしてその子どもが大人になった時これこれー!すっげ怖かったよなー!っておおはしゃぎしながら見て欲しい感じ!!最近の映画が、今の子どもたちが将来懐かしがってみる映画なのか…と思うとかわいそーだな〜と思ったりします。よけーなお世話ですか。うん、これイチオシです。子ども時代に見る映画にはトラウマも必要!(ニヤニヤする大人)