ひかりのまち ----★
ありのままのロンドンを手持ちカメラでただ追っていくという流れがとてもよかった。とにかくセンスが何から何までよかった。ナディアの服とか髪型とかもかわいかったし、小さな喫茶店もすごくステキ!ナディアとその家族も、ごく普通のロンドン市民。それぞれの生活をし、みんなそれぞれ心に重い何かを抱えている。それでも、全員集まりはしないものの家族の絆がちゃんとあって。それで、音楽。最高なんですこれが。涙が出てきます。音楽がかかっているシーンとかタイミングとか、本当にセンスです。。
このみんなの孤独感が、ほんと「わかる・・・」て思えてたまらない気分になる。理解できないキャラクターてのがいないんだよなぁ。ナディアとかもう…「孤児に憧れてたのよね」つって笑って話すとことかたまらない。子供の頃、それだけ孤独だったんだよね。今になって笑えるようになった、でも、寂しげに笑う。微妙に合わないモリーとの関係とかリアルだな。きっといつでもカラカラ笑ってて誰からも話しやすいデビーの事を子どもの頃からモリーに取られちゃってたんだろう。だから3姉妹でもひとりでいることが多かったんだろう。最初はモリーが好きとか言ってたけど、私も実際はモリーから仲良くしてもらえない人間と思う。
すごく楽しみにしてたことが実際はそうでもなかった、けどホントはもっと楽しくやれたんだときっと思ってるジャックとか、嫌いな仕事に耐えられないエディとか、いつもイライラしてる自分が嫌だろうなぁってお母さんや、ちょっと抜けてるからよけいお母さんを怒らせるお父さんとか、家出しちゃったけど家族を傷つけたことをずっと根に持ってるダレンとか、ほっといてほしいフランクリンとか、ほんとみんなに共感する。なんで世界中のみんながこの映画を好きになるような世の中じゃないんだろう。なんで狭苦しい棚の下のほうにひとつだけポツンと置かれてる映画なんだろう。なんでこの映画にみんな気づかないんだ。私がツボなだけなのかな。私はそんなに周りと違うかな。
予告編があったので観てみました。オリジナル版と日本版でしたがその違いにガクゼンとしました。日本のはロンドンでの日常のそれぞれの恋人とかちょっといい雰囲気な感じに作ってあるのに対しオリジナル版は「3日間、3姉妹、3つのストーリー」とだけ出ました。・・ほんとだ、そういえばみんな3だ!確かにこの映画はロンドンでの日常のほんの3日間を切り取った映画だし、そしてあの3姉妹にスポット置いた時点でこの映画のほんとに観るべきとこをちゃんととらえてるなぁなんて思いました。日本はなんだ、恋人がどうのなんてこの映画観て一度も思ったことないよ、この映画、ストーリーを観るんじゃなくて、キャラクターを観る映画だと思うんですよ。集客目的でそんな風に作ったとしか思えない。日本てほんとそういうの多い。こうすれば興味もつだろう、こうすれば買うだろう、そういう宣伝の魂胆が見え見えでやだなぁ。ほんとにこの映画を理解してる人がCM作ればいいのに。映画でも音楽でも絵でも服でもなんでも、本当にその作品を好きな人が宣伝すればいいのになぁ。