ブロークン・ウィング ----★
東京国際映画祭で見ました。家族の絆をひしひしと感じる映画。イスラエルの映画だけど、監督も言っていたように「イスラエルの家庭」というよりは、どこにでもある家族像でした。
助産婦の母、アマチュアバンドボーカルの高校生の長女マヤ、登校拒否の双子の(双子だったんだ・笑)弟、いじめられっこの小学生の弟イド、そして幼稚園の妹。父はいない。何故父がいないかは、最初は分からないんだけど。
繊細な映画でした。映画にのめりこみすぎて泣いてしまいました。自分でもびっくりした。みんなそれぞれ心に重いなにかを抱えてる。とても疲れている。母として、妻としての思い。若さゆえの思い。少年の思い。流れとかありきたりといえばそうなんだけど、表現にわざとらしさとか全然なくて、本当に切実で、こみあげる想いをみんな、限界まで溜めていて。多分みんなが持っている心の奥のつっかえた悲しみは同じなのに、誰も口にせず、家族がどこかよそよそしいのが、父がいないという現実を直視できないからなのかな、と思いました。最後のほうでその想いを電話口でマヤが弟のヤイルに話すところで、もう、ダーーと涙がでた。何かがはじけた瞬間。すごくマヤとシンクロしてしまってた。なんか安堵感が。家族はイドがからむ事件によって翻弄されるのだけど、ああいう結末を迎えて、ほんとなんのうさんくささもなく「よかった!!」と思えました。